フロン排出抑制法について
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オゾン層保護、地球温暖化対策の目的で、平成27年(2017年度)4月に全面施行されました。これにより2020年以降、HCFCガス(R22冷媒)は先進国で生産、消費が禁止されます。業務用冷凍空調機器分野の多くにはフロンガスが使用されています。そのフロンガスが大気に放出されると「地球温暖化」に大きな影響を及ぼします。
日設連 http://www.jarac.or.jp/houkanren/
栃木県環境森林部環境森林部環境保全課ーフロン排出抑制法 リンク
背景
業務用冷凍空調機器に使用されている「冷媒」の多くはフロンガスですが、現在使用されているフロン類の多くは、代替フロンと言って、「オゾン層を破壊しない」ものに転換されています。
しかし、その代替フロンは、大気に放出するとCO2の数千倍もの「地球温暖化」に与える影響が大きく、排出削減が喫緊の課題となっています。そこで、平成25年6月12日、「フロン回収破壊法」が改正されました。
この改正では、「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」(略称:フロン排出抑制法)と名称を変更し、『できるだけフロン類を使用しない製品を製造し、使用しよう』、『フロン類を使用している製品については、排出をしないようきちっと管理をしよう』ということになりました。この改正フロン法では、フロン類の製造から廃棄までの「ライフサイクル」全体を見据えた包括的な対策が盛り込まれており、フロン類を製造する「フロンメーカー」、フロン類を使用する冷凍空調機器を製造する「機器メーカー」、そして、フロン類が使用されている業務用冷凍空調機器を使用している「機器ユーザー」に、国が「判断の基準」を定め、各当事者にその遵守を求めるものとなっています。
業務用冷凍空調機器の「簡易点検・定期点検」について
管理者の「判断の基準」では、全ての機器ユーザーに対して、使用する全ての業務用冷凍空調機器について日常的に行う「簡易点検」を四半期に1回以上行うよう定めています。
この「日常点検(簡易点検)」は、機器ユーザーが自ら実施することが求められています(専門業者に依頼してもよい)。
また、以下のとおり、一定規模(7.5kW)以上の機器について、専門業者などの十分な知見を有する者による「定期点検」も定められています。
【簡易点検の頻度】
種 類 | 圧縮機電動機定格出力 | 点検頻度 |
---|---|---|
全ての第一種特定製品 ※エアコン 冷凍・冷蔵機 | 全て ※主な対象機器: 業務用エアコン、別置型ショーケース、冷凍冷蔵ユニット、冷凍冷蔵用チラーユニット | 3ヶ月に1回以上 |
【定期点検の頻度】
種 類 | 圧縮機電動機定格出力 | 定期点検頻度 |
---|---|---|
エアコン | 7.5kW以上50kW未満 ※主な対象機器:大型店舗用エアコン、ビル用マルチエアコン、ガスヒートポンプエアコン | 3年に1回以上 |
50kW以上 ※主な対象機器:中央方式エアコン | 1年に1回以上 | |
冷凍・冷蔵機器 | 7.5kW以上 ※主な対象機器:別置型ショーケース、冷凍冷蔵ユニット、冷凍冷蔵用チラーユニット | 1年に1回以上 |
点検を行う前に、まず自社にある業務用冷凍空調機器について、どのような機器を使用しているか確認しましょう。
※家庭用ルームエアコンとカーエアコンは対象外となります。
「機器ユーザー」が、「簡易点検」を実施するにあたっては、基本的に「目視による外観点検」を実施することになります。
もちろん、「簡易点検」を実施するにあたり、当初は、設備業者、保守・メンテナンス業者などの専門業者によるアドバイスを受けながら実施されることが望ましいです。
当社は第一種フロン類充・回収業者登録を栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県、福島県で行っており、「十分な知見を有する者」となる資格者が第一種冷媒フロン類取扱技術者32名、第二種冷媒フロン類取扱技術者名在籍しておりますので、定期点検の他にフロンガス充填及びフロンガス回収作業を行っております。
※技術者の人数は2024年6月21日時点
対策
定期点検【直接法】
エアコンの室外機周りをガス漏れ検知器でガス漏れがないか点検をしております。
定期点検【間接法】
エアコンのの運転状況を確認して正常かどうかを点検しております。運転が正常かどうかの判定は専門の資格を持ったサービスマンが行います。
定期点検【直接法】
エアコンの室内機周りをガス漏れ検知器でガス漏れがないか点検をしております。
フロンガス回収
オゾン層破壊と地球中温暖化を防止するために、エアコンの中のフロンガスを専門の資格を持ったサービスマンが回収しております。フロンガスは回収後、栃木県冷凍空調工業会経由で専門業者に引渡し適切に再生や破壊処理致します。